クラウド化と一括調達により県立10数病院での医療情報システムの標準化を実現
医療情報システム(ICT)導入支援

A県立病院

~クラウド化と一括調達により県立10数病院での医療情報システムの標準化を実現~

A県は大規模病院から中小規模病院までを合わせて、県全体で10数病院が県立病院として運営されています。
医療情報システムの導入はこれまで個々の病院の判断での計画推進が行われ、調達仕様書も病院ごとに作成し、県立病院全体としての一体感が欠けている状況でした。

(1)医療情報システム標準化マスタープランの策定

県立の各病院では、医事システムに関しては全病院、共通のシステムを採用していたため、県立病院全体としての医事統計情報などの整備につながっていました。
一方で診療情報に関しては、各病院とも電子カルテシステムのベンダが異なっていることもあり、県立10数病院全体での診療情報の利活用には遠く及ばない状況でした。
そのためA県では各県立病院での今後の医療情報システム導入に際しての指針となるものとして、「医療情報システム標準化マスタープラン」を策定しました。
具体的には「医療情報システムとして標準化すべき項目」として、関連する各規格の体系や標準化に向けた各規格の状況、厚生労働省標準規格に基づくマスタ・通信プロトコル、また保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)が定める標準データ交換規約を整理した上で、システム間の接続基準やマスタ・データフォーマットなどの標準化の構築指針を定めました。
その後はこれらの構築指針に沿った要件が、各県立病院での医療情報システム調達の仕様書に基本要件として盛り込まれています。

(2)中小病院へのクラウド型電子カルテシステムの導入

10数施設ある県立病院のうち、中小の6病院に関しては電子カルテやオーダリングシステムが未導入の状態でした。
中小病院の医療情報システム導入を従来通り病院個別で行う方法もありましたが、中小病院では病院自体での医療情報システム担当職員の確保も難しいことや、一括調達でのスケールメリットへの期待から、6病院共通の仕様で電子カルテシステムを導入するという取り組みが行われました。
また当該電子カルテシステムは、データセンターに電子カルテのサーバを設置し、病院内には電子カルテのサーバを置かない形をとったことから、病院内のスペースの有効活用や職員負担の軽減にもつながっています。

(3)グルーピングと一括調達による調達コスト抑制

A県は非常に面積が広く、県立病院が広範囲に点在している状況です。県立病院間では医師の応援態勢もあり、地域の中核となる大規模病院から小規模病院への医師派遣などが行われていました。
そうした状況もあり、地域的に近い一定の距離にある医療機関をグルーピング化し、電子カルテシステムの共通化や運用の標準化などが可能かどうか検討が行われました。
こうした検討を通し、一部の複数医療機関の医療情報システムを一括調達することで、県立病院としての医療情報システム運用の標準化に向けた第一歩を踏み出しています。


キーサクセスポイント

Key Successs Point

POINT1
情報システム導入目的の明確化
情報システムの構築は、ソフトウェアという目に見えないものを用いるため、「このソフトで何を成そう」という検討より、「このソフトをどのように導入しよう」という検討に重点がおかれ、結果として「期待する効果が得られなかった。」ということが起こります。
このような手段の目的化による失敗を避け、情報システムの構築を成功させるために、まず、プロジェクトの目的や目標、予算、スケジュール等を基本計画としてまとめ、それを基に、詳細仕様策定、調達、導入、評価等のコンサルティングを進めます。
アイテックの強み

アイテックでは情報システム導入のみならず、病院整備や経営改善などを数多く手がけていることから、多角的な視点から医療情報システムを捉えることが可能です。
病院の現状とあるべき姿を見据えた「導入目的の明確化」を支援します。

POINT2
現状の課題解決につながる基本計画の策定
まず現状調査では、情報システムの上位に位置する病院の経営理念、経営計画の確認を行います。また現状の導入済みシステム、運用状況、付帯設備環境の調査を行います。
現状調査の結果より現状課題の解決方法を考察し、経営理念や経営計画に対し情報システムによる貢献策を具体化します。こうした内容を情報システムの導入目的や達成目標として設定します。
さらに情報システムへの投資費用、構築期限、要員体制等、情報システムの導入条件を整理し、達成目的や目標とすりあわせを行い、システム導入範囲、予算、期間、体制等を基本計画としてまとめます。
アイテックの強み

アイテックでは数多くの医療情報システム導入支援を手掛けていることから、病院の中で起きている課題の解決に向けて、医療情報システムをどのように利活用すれば良いのを熟知しています。
目的から逸脱した過剰な投資となることを避け、「患者サービス向上」「医療の質向上」「経営の効率化」「業務効率化や業務負担軽減」といった視点での現状の課題解決と経営ビジョンの実現につながる基本計画の策定を支援します。

POINT3
目標を達成するための要求仕様書の作成
情報システムは、運用とシステムが両輪となって稼働するため、基本運用を、人、モノ、情報の流れとして整理します。整理の視点は、目標を達成するために必要となる運用であり、現状運用の留保ではありません。
基本計画で定めた目的や目標を達成するために必要な情報システムの諸要件を策定します。基本(全般)、ハード、ソフト、ネットワーク、データ、移行、教育、サポート、保守等の詳細要件を策定します。
策定した要件を、意見招請等により市場の製品やサービスと整合し、内容を調整します。
アイテックの強み

要求仕様書の策定は電子カルテを始めとした各システムの機能を詳細に述べる必要があります。
アイテックでは調達費用の抑制にもつながるよう「競争原理が働く、特定のベンダに偏らない調達仕様書の作成」「抜け漏れの無い仕様書」「最小限の費用で最適なシステムが調達できるような要求要件」「業界トレンドを踏まえた仕様の提案」などの視点で病院の目標を達成するための要求仕様書作成を支援します。

POINT4
円滑なシステム導入の支援
調達支援においては、適切かつ公平な競争を促し実施するため、公募資料、採点基準、審査方法他、調達に必要な支援を行います。
また決定したシステムを円滑に導入するため、システム構築支援、マスタ作成管理支援、運用シミュレーション、リハーサル支援、稼働支援を行います。
さらに情報システム導入による新たな運用に関し、業務内容、業務フロー等を運用マニュアルとして作成し、運用の効率化を図り、情報システム導入の効果を高めます。
アイテックの強み

病院を挙げた事業となる本件において、アイテックでは個々の作業と併行して、プロジェクト全体を鳥瞰し、検討組織の運営、マイルストーンの設定、プロジェクトの進捗管理や課題管理等を実施することで、手戻りや計画の遅れに繋がる事象を事前に防ぎ、関係者の業務負担の軽減と円滑なプロジェクト進行を実現できるよう支援します。


お問い合わせ

Contact

お電話・FAXでのお問い合わせ

お電話:03-6810-7710
FAX:03-6810-7720

メールでのお問い合わせ

フォームでのお問い合わせ

お問い合わせ内容
お問い合わせの種類

必須
アイテック株式会社(以下,「当社」といいます。)は,本ウェブサイト上で提供するサービス(以下,「本サービス」といいます。)における,ユーザーの個人情報の取扱いについて,以下のとおりプライバシーポリシー(以下,「本ポリシー」といいます。)を定めます。

第1条(個人情報)

「個人情報」とは,個人情報保護法にいう「個人情報」を指すものとし,生存する個人に関する情報であって,当該情報に含まれる氏名,生年月日,住所,電話番号,連絡先その他の記述等により特定の個人を識別できる情報及び容貌,指紋,声紋にかかるデータ,及び健康保険証の保険者番号などの当該情報単体から特定の個人を識別できる情報(個人識別情報)を指します。

第2条(個人情報の収集方法)

当社は,ユーザーが利用登録をする際に氏名,住所,電話番号,メールアドレスなどの個人情報をお尋ねすることがあります。また,ユーザーと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や決済に関する情報を,当社の提携先(情報提供元,広告主,広告配信先などを含みます。以下,「提携先」といいます。)などから収集することがあります。

第3条(個人情報を収集・利用する目的)

当社が個人情報を収集・利用する目的は,以下のとおりです。

・当社サービスの提供・運営のため
・ユーザーからのお問い合わせに回答するため(本人確認を行うことを含む)
・当社が提供する他のサービスの案内のメールを送付するため
・メンテナンス,重要なお知らせなど必要に応じたご連絡のため
・当社サービス等についてのマーケティング活動のため
・利用規約に違反したユーザーや,不正・不当な目的でサービスを利用しようとするユーザーの特定をし,ご利用をお断りするため
・ユーザーにご自身の登録情報の閲覧や変更,削除,ご利用状況の閲覧を行っていただくため
・弊社製品及びサービス情報等についてのアンケート調査及びモニター調査のため
・上記の利用目的に付随する目的

第4条(利用目的の変更)

当社は,利用目的が変更前と関連性を有すると合理的に認められる場合に限り,個人情報の利用目的を変更するものとします。
利用目的の変更を行った場合には,変更後の目的について,当社所定の方法により,ユーザーに通知し,または本ウェブサイト上に公表するものとします。

第5条(個人情報の第三者提供)

当社は,次に掲げる場合を除いて,あらかじめユーザーの同意を得ることなく,第三者に個人情報を提供することはありません。ただし,個人情報保護法その他の法令で認められる場合を除きます。

・人の生命,身体または財産の保護のために必要がある場合であって,本人の同意を得ることが困難であるとき
・公衆衛生の向上または児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって,本人の同意を得ることが困難であるとき
・国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって,本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき
・予め次の事項を告知あるいは公表し,かつ当社が個人情報保護委員会に届出をしたとき
・利用目的に第三者への提供を含むこと
・第三者に提供されるデータの項目
・第三者への提供の手段または方法
・本人の求めに応じて個人情報の第三者への提供を停止すること
・本人の求めを受け付ける方法
・前項の定めにかかわらず,次に掲げる場合には,当該情報の提供先は第三者に該当しないものとします。
・当社が利用目的の達成に必要な範囲内において個人情報の取扱いの全部または一部を委託する場合
・合併その他の事由による事業の承継に伴って個人情報が提供される場合
・個人情報を特定の者との間で共同して利用する場合であって,その旨並びに共同して利用される個人情報の項目,共同して利用する者の範囲,利用する者の利用目的および当該個人情報の管理について責任を有する者の氏名または名称について,あらかじめ本人に通知し,または本人が容易に知り得る状態に置いた場合

第6条(個人情報の開示)

当社は,本人から個人情報の開示を求められたときは,本人に対し,遅滞なくこれを開示します。ただし,開示することにより次のいずれかに該当する場合は,その全部または一部を開示しないこともあり,開示しない決定をした場合には,その旨を遅滞なく通知します。

・本人または第三者の生命,身体,財産その他の権利利益を害するおそれがある場合
・当社の業務の適正な実施に著しい支障を及ぼすおそれがある場合
・その他法令に違反することとなる場合
前項の定めにかかわらず,履歴情報および特性情報などの個人情報以外の情報については,原則として開示いたしません。

第7条(個人情報の訂正および削除)

ユーザーは,当社の保有する自己の個人情報が誤った情報である場合には,当社が定める手続きにより,当社に対して個人情報の訂正,追加または削除(以下,「訂正等」といいます。)を請求することができます。
当社は,ユーザーから前項の請求を受けてその請求に応じる必要があると判断した場合には,遅滞なく,当該個人情報の訂正等を行うものとします。
当社は,前項の規定に基づき訂正等を行った場合,または訂正等を行わない旨の決定をしたときは遅滞なく,これをユーザーに通知します。

第8条(個人情報の利用停止等)

当社は,本人から,個人情報が,利用目的の範囲を超えて取り扱われているという理由,または不正の手段により取得されたものであるという理由により,その利用の停止または消去(以下,「利用停止等」といいます。)を求められた場合には,遅滞なく必要な調査を行います。
前項の調査結果に基づき,その請求に応じる必要があると判断した場合には,遅滞なく,当該個人情報の利用停止等を行います。
当社は,前項の規定に基づき利用停止等を行った場合,または利用停止等を行わない旨の決定をしたときは,遅滞なく,これをユーザーに通知します。
前2項にかかわらず,利用停止等に多額の費用を有する場合その他利用停止等を行うことが困難な場合であって,ユーザーの権利利益を保護するために必要なこれに代わるべき措置をとれる場合は,この代替策を講じるものとします。

第9条(プライバシーポリシーの変更)

本ポリシーの内容は,法令その他本ポリシーに別段の定めのある事項を除いて,ユーザーに通知することなく,変更することができるものとします。
当社が別途定める場合を除いて,変更後のプライバシーポリシーは,本ウェブサイトに掲載したときから効力を生じるものとします。

第10条(お問い合わせ窓口)

本ポリシーに関するお問い合わせは,下記の窓口までお願いいたします。

担当部署:管理本部
Eメールアドレス:info@itec-ltd.co.jp

以上

2023年4月25日
東京都中央区日本橋堀留町二丁目1番3号
ヤマトインターナショナル日本橋ビル8F
アイテック株式会社
代表取締役社長:鈴木 裕臣


事業案内

Service