現状に適した病棟再編と地域医療連携機能の強化
収益向上

某国立病院

~現状に適した病棟再編と地域医療連携機能の強化~

国立病院機構は前身の国立療養所時代の流れを汲み、神経難病や結核といった症例への対応を重視した施設が数多く残されています。当該施設もその例にもれず、結核病棟を有しており、呼吸器疾患への対応を強みとした300床規模の施設です。
一方で、「国の努力により結核の症例数は年々減少傾向であること」や、「外来での通院治療も増加」していること結核病棟の稼働率も減少しています。一般診療においても入外ともに患者数が減少しており、近年では厳しい経営状況が続いていました。

アイテックは、現状調査・分析により当該施設のメインとなる改善ターゲットを病棟機能の再編及び地域医療連携機能の強化に定め、計画立案から体制構築、進捗管理のご支援をさせていただきました。
病棟機能の再編では、稼働率が低下している結核病棟のユニット化を導入することで、結核病床を適正数へ削減し、余剰となった病室を一般病床として再編・活用しました。次に、収益が減少傾向である一般病棟の一部を地域包括ケア病棟へ転換することで、一般病棟の平均在院日数及び重症度の適正化による診療単価の増加、医療資源の投入が少ない患者を地域包括ケア病棟で診ることによる収益の確保、地域包括ケア病棟の持つサブアキュート機能・レスパイト入院等の新たな機能を活用した患者確保等を図りました。
また、地域医療連携機能の強化では、近隣の病院・診療所にアンケート調査を実施し、当該施設に対する生の声を聴くことで改善点の洗い出しを行いました。調査結果から院内の地域医療連携患者の受入体制の強化、当該施設の広報体制(ホームページ、施設訪問等)の強化等により紹介患者数の増加を図りました。


キーサクセスポイント

Key Successs Point

POINT1
現状分析と精緻な将来予測
安定した病院経営の実現のためには、病院がおかれている状況を正確に把握し、医療ニーズの変化や医療技術の進歩等を踏まえた上で、可能な限り正確に将来予測を行うことが重要です。
アイテックの強み

アイテックは、「公益社団法人医業経営コンサルタント協会」をはじめとする様々な学会や団体に参加することで、医療業界全般の情報をいち早く正確に収集でき日々のコンサルティングに活かしています。また、業務に従事する担当者の大半は認定登録医業経営コンサルタント資格の有資格者であり、資格の維持・継続のために日々研鑽を積んでいます。

POINT2
経営課題の明確化と効果的な対応策の検討
現状分析及び将来予測に基づき経営上の課題を明確化します。抽出した課題は全てに同じ力(ヒト・カネ・時間)をかけて取り組むのではなく、優先度を設けた上でキーとなるものにリソースを多く割くことが重要となります。
アイテックの強み

これまで全国で多様な経営主体、様々な規模の病院の経営分析、改善に取り組んだ実績から、対象病院が短期的に、中期的に、長期的にどのような課題に取り組むべきかを客観的に判断し、関係者が納得できる計画づくりを進めることができます。

POINT3
院内全体が一丸となって経営改善に取り組む仕組みづくり
経営改善の成功には、実際に現場で働く職員の方々の協力が必須となります。「外部コンサルや病院幹部が勝手に決定したこと」といった意識を持たせず、当事者意識を醸成するプロジェクト推進が必要となります。
アイテックの強み

当社のコンサルティングの特徴は、現場型です。経営改善のための現状分析や、改善計画の策定・実行支援いずれにおいても、病院の経営層とのみ進めるのではなく、各部門へのヒアリングや、現場責任者との意見交換、調整を行い、現場の意見を取り入れることを常に意識して業務に取り組んでいます。

POINT4
実施状況の評価と柔軟な見直し
計画を立てて満足するのではなく、確実に実行することが必要となります。そのため、その進捗・達成状況の評価や未達成要因の分析・対応策の検討、必要に応じて計画自体の見直しを柔軟に行うことが重要です。
アイテックの強み

当社が策定する経営改善計画では、目標となるKPIを設定し、実行のモニタリング、評価ができることを目指します。コンサルタントが離れた後でも、自院で継続的な改善活動を担っていけるよう、単なる計画の押し付けではなく、実行までを見据えた支援策を構築してまいります。


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前項の調査結果に基づき,その請求に応じる必要があると判断した場合には,遅滞なく,当該個人情報の利用停止等を行います。
当社は,前項の規定に基づき利用停止等を行った場合,または利用停止等を行わない旨の決定をしたときは,遅滞なく,これをユーザーに通知します。
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2023年4月25日
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代表取締役社長:鈴木 裕臣


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